吉野翼企画「詩劇的寓話体現」終演しました!
ご報告が遅くなりましたが、吉野翼企画「詩劇的寓話体現」が終演しました。
寺山修司の詩を、言葉を、身体だけで現そうという試み。まさに「体現」ですが、挑戦出来て本当に良かったです。
私の担当した詩はこちら
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消えるという名のおばあさん 消えるという名の汽車に乗り 消えるという名の町へ帰る さよならさよなら 手をふってたら あっという名の 月が出た 消えるという名の壜が一本 酒場の棚の片隅で ほこりをかぶって立っていた まっくらまっくら のぞいてみたら あっという名の 鳥がいた
*
アリスとテレスとお月さま 全部そろえば ものがたり ひとつ欠けても ものがたり ふたつ欠けても ものがたり 全部欠けても ものがたり ペンをいっぽんいかが?
テレスはなまけもの 靴を片っぽはいたまま ズボンを半分はいたまま むぎわらぼうしをとりおとし おやすみぐうぐう 眠っている間に世界じゅうの 背がのびた
ちいさなひなげし
燃えている
ほらほらわたしが
火事になる
一番星、見いつけた。
*
赤糸で縫いとじられた女がいて
赤糸で縫いとじられた家に住み
赤糸で縫いとじられた息子と二人
赤糸で縫いとじられた猫を飼って
赤糸で縫いとじられた歌を歌いながら
いつまでもしあわせに暮らしました
*
一本の樹は
歴史ではなくて
思い出である
一羽の鳥は
記憶ではなくて
愛である
一人の誕生は
経験ではなくて
物語である
私は
それらの間を旅するとき
なぜだか
涙ぐんでしまうのです
吉野翼企画番外実験劇
『詩劇的寓話体現 -「寺山修司少女詩集」より-』
原案 寺山修司「寺山修司少女詩集」
構成・演出 吉野翼
- さて、あなたは、詩の中で何人死なせたかな? -
2019年10月31日(木) 11月1日(金)
10月31日(木) 19時30分~
11月1日(金) 15時~ & 19時30分~
全3回公演
※受付、開場は開演の30分前となります。
◆会場 PerformingGallery&Cafe 絵空箱
チケット料金 前売り¥3500 当日¥4000 (全席自由席)
☑️公演特設サイト
ご予約
http://ticket.corich.jp/apply/102705/007/(ヤマハ扱い)
■朗読出演
井口香 石井舞 (ECHOES) 澤木柚季江 柴奏花
■身体出演
森澤碧音 (Dance Company MKMDC) 山羽真実子 (ソらと晴れ女) 日原奈緒花
■Pole Dance出演
AYANO (Pole dance studio LUXURICA)
■緊縛出演
ハララビハビコ
■音楽
JUDY隼 (More) 他
◆映像 丹内浩之
◆音響 臼井倶里
◆演出助手 都築星耶 (劇団三日月湊) 田島謙太 (猫舌コンプレックス)
◆宣伝美術 伊藤青蛙
◆フライヤー写真 イマイトシヒロ
◆フライヤーモデル 蜂谷眞未
◆制作 吉野翼企画
◆制作協力 蜂谷眞未
◆協力 絵空箱 株式会社ポスターハリス・カンパニー 理生さんを偲ぶ会
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