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吉野翼企画「詩劇的寓話体現」終演しました!

ご報告が遅くなりましたが、吉野翼企画「詩劇的寓話体現」が終演しました。


寺山修司の詩を、言葉を、身体だけで現そうという試み。まさに「体現」ですが、挑戦出来て本当に良かったです。


私の担当した詩はこちら



消えるという名のおばあさん 消えるという名の汽車に乗り 消えるという名の町へ帰る さよならさよなら 手をふってたら あっという名の 月が出た 消えるという名の壜が一本 酒場の棚の片隅で ほこりをかぶって立っていた まっくらまっくら のぞいてみたら あっという名の 鳥がいた



アリスとテレスとお月さま 全部そろえば ものがたり ひとつ欠けても ものがたり ふたつ欠けても ものがたり 全部欠けても ものがたり ペンをいっぽんいかが?


テレスはなまけもの 靴を片っぽはいたまま ズボンを半分はいたまま むぎわらぼうしをとりおとし おやすみぐうぐう 眠っている間に世界じゅうの 背がのびた


ちいさなひなげし

燃えている

ほらほらわたしが

火事になる

一番星、見いつけた。



赤糸で縫いとじられた女がいて

赤糸で縫いとじられた家に住み

赤糸で縫いとじられた息子と二人

赤糸で縫いとじられた猫を飼って

赤糸で縫いとじられた歌を歌いながら


いつまでもしあわせに暮らしました



一本の樹は

歴史ではなくて

思い出である

一羽の鳥は

記憶ではなくて

愛である

一人の誕生は

経験ではなくて

物語である

私は

それらの間を旅するとき

なぜだか

涙ぐんでしまうのです





吉野翼企画番外実験劇

『詩劇的寓話体現 -「寺山修司少女詩集」より-』

原案 寺山修司「寺山修司少女詩集」

構成・演出 吉野翼

- さて、あなたは、詩の中で何人死なせたかな? -

2019年10月31日(木) 11月1日(金)

10月31日(木) 19時30分~

11月1日(金) 15時~ & 19時30分~

全3回公演

※受付、開場は開演の30分前となります。

◆会場 PerformingGallery&Cafe 絵空箱

チケット料金 前売り¥3500 当日¥4000 (全席自由席)

☑️公演特設サイト

ご予約

http://ticket.corich.jp/apply/102705/007/(ヤマハ扱い)

■朗読出演

井口香 石井舞 (ECHOES) 澤木柚季江 柴奏花

■身体出演

森澤碧音 (Dance Company MKMDC) 山羽真実子 (ソらと晴れ女) 日原奈緒花

■Pole Dance出演

AYANO (Pole dance studio LUXURICA)

■緊縛出演

ハララビハビコ

■音楽

JUDY隼 (More) 他

◆映像 丹内浩之

◆音響 臼井倶里

◆演出助手 都築星耶 (劇団三日月湊) 田島謙太 (猫舌コンプレックス)

◆宣伝美術 伊藤青蛙

◆フライヤー写真 イマイトシヒロ

◆フライヤーモデル 蜂谷眞未

◆制作 吉野翼企画

◆制作協力 蜂谷眞未

◆協力 絵空箱 株式会社ポスターハリス・カンパニー 理生さんを偲ぶ会

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