【リオフェス】血花血縄、終演致しました。
無事に終演致しました。
何事もなく…なのだろうか?
なんだか色々あったような気もします。
2日目のソワレは上演中から貧血に襲われ、気力と身体記憶を頼りに、倒れることなく全うしました。
芝居は、脳ではなく身体でつくる。少なくとも私のやり方はこれなのだと、確信しました。※身体でつくるときはもちろん脳を連動させます。
今回取り組んだのは「女」の研究。前回もそうでしたが、今回は歴史的な大きな時間軸において、普遍的な「女」というものを体現しなければならない役なのだなと、平安の世に遡り、歴史上の女性たちがどのように生きていたのか、に視点を当てました。
男との関係から女を見たとき、長い歴史の中では確かに「女」は男の付属物で、所有物で、出世の道具で、欲望を満たす道具でありました。
戦争、レイプ、DV、etc…今でもたくさんの問題があります。
幸い、私には当事者感覚は無いですが、私のなかの「女」の遺伝子が、これらの知識を得たことによって悲しみに満たされていました。
物語の後半はその悲しさが露呈する場面になりますが、一時期ワケもなく涙が止まらなくなって、私の身体が「女」の記憶の通り道になっているようでした。
不思議な体験でした。
やれるだけのことはやった、つもりですが、やはり官能シーンの印象が強かったみたいです。
伝えきれなかったことが悔しいけれど、でも大変高評価をいただきありがたい。
感受性の強い女子の皆さんはどこかしらに「なんか、分かる」という部分があり、男子の皆さんは「女の心の内を知って衝撃があった」という意見が多数ありました。
岸田理生さんの
言葉はやはり美味いのです。